



デリカシーゼロ

そのうち妹に怒られるのでは?
◇
全然話変わりますが、
最近読んで面白かった本をシェア

はっきりとは覚えていませんが、
たぶん簿記の勉強をしていて、
会計についておもしく書いた本ないかな〜と
探していた時に見つけた本。
絵画、好きなんだけど
ぜーんぜん詳しくなくて。
「なんか、色味が好き。」
みたいなレベル。
なんとなく好き嫌いで楽しむのもいいけど、
どんな時代にどういう意図で描かれたのかとか、
その絵にまつわる面白ストーリーとか、
そういうのを知ればもっと楽しめるはず!
と思っていました。
そこでこの本。
もう、読み始めたら面白い面白い。
まず西洋絵画にやたらと出てくる宗教画。
あれを、信者たちにキリスト教の教えを
伝えるためのパワポに例えてるんです…!
こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、宗教もつまるところ一種の商売です。信者たちを「教会に行きたい」気持ちにさせ、気前良くお布施を払ってもらうために、「おおっ」と豪華で大きな建物を用意し、部屋をキレイなステンドグラスで飾ったわけです。めちゃくちゃ分かりやすくないですか??
まだまだ人々の識字率が低く、文字を読めない人が多かった当時、キリスト教会の教えは聖職者のお話によって伝えられていました。ただ「話」だけで伝えるのはなかなか難しいもの。 「話だけで伝えるのは難しいよなあ」と考え込む聖職者……このあたりの悩みはいまのビジネスマンと変わりませんね。
ここで彼らは一計を案じました。「絵を使えばうまく説明できるのでは?」と。
言葉だけでは説明が難しいことも、絵を使えば相手に伝えやすい。私たちがプレゼンでパワポを使うように、神父さんは「宗教画」で説明することを考えたわけです。
つまり宗教画は中世のパワポだったわけですね!
ー「名画で学ぶ経済の世界史 国境を超えた勇気と再生の物語」より引用
他にも会計の本らしく、
画家を経済的に支えるパトロンの変化から、
絵のテーマや流通方法なんかも解説。
例えば、教会や王族がパトロンだった時代は
サイズも大きな宗教画が中心で、
「こんなの描いて」という注文を受けて描く受注生産。
それが裕福な市民たちもパトロンになり
自宅に飾る絵が求められるようになると、
風景画や静物画などが増え、
売れそうな絵を見込生産する風潮が生まれてきました。
「自分がつくりたいもの」から
「市場が望むもの」へ。
めっちゃ、ビジネスッ!!
遠かった絵画の世界が、
ぐっと身近に感じられます。
◇
中身も語りかけるような口調で書かれていて、
まるで予備校のおもしろ授業を聞いてるかのようです!
興味ある方、ぜひぜひぜひー!
超おすすめの一冊です。
(興奮しすぎた…ゼェゼェ…)
▼この本を読んでから、
山田五郎さんの本を合わせて読むとやっと読める。

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コメント
コメント一覧 (2)
私もその本読みました!経済は好きなんですが、絵画は分からないから興味がなく…でもその本を読んで、経済(生活)との結びつきが分かって面白かったです(^^) 文章も面白く書いてありますよね笑