589 妹の日焼け1
589 妹の日焼け2
589 妹の日焼け3
589 妹の日焼け4

デリカシーゼロ
そのうち妹に怒られるのでは?



全然話変わりますが、
最近読んで面白かった本をシェア


はっきりとは覚えていませんが、
たぶん簿記の勉強をしていて、
会計についておもしく書いた本ないかな〜と
探していた時に見つけた本。

絵画、好きなんだけど
ぜーんぜん詳しくなくて。
「なんか、色味が好き。」
みたいなレベル。

なんとなく好き嫌いで楽しむのもいいけど、
どんな時代にどういう意図で描かれたのかとか、
その絵にまつわる面白ストーリーとか、
そういうのを知ればもっと楽しめるはず!
と思っていました。

そこでこの本。
もう、読み始めたら面白い面白い。

まず西洋絵画にやたらと出てくる宗教画。
あれを、信者たちにキリスト教の教えを
伝えるためのパワポに例えてるんです…!
 こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、宗教もつまるところ一種の商売です。信者たちを「教会に行きたい」気持ちにさせ、気前良くお布施を払ってもらうために、「おおっ」と豪華で大きな建物を用意し、部屋をキレイなステンドグラスで飾ったわけです。  

 まだまだ人々の識字率が低く、文字を読めない人が多かった当時、キリスト教会の教えは聖職者のお話によって伝えられていました。ただ「話」だけで伝えるのはなかなか難しいもの。 「話だけで伝えるのは難しいよなあ」と考え込む聖職者……このあたりの悩みはいまのビジネスマンと変わりませんね。  
 ここで彼らは一計を案じました。「絵を使えばうまく説明できるのでは?」と。  
 言葉だけでは説明が難しいことも、絵を使えば相手に伝えやすい。私たちがプレゼンでパワポを使うように、神父さんは「宗教画」で説明することを考えたわけです。  
 つまり宗教画は中世のパワポだったわけですね!        
ー「名画で学ぶ経済の世界史 国境を超えた勇気と再生の物語」より引用
めちゃくちゃ分かりやすくないですか??

他にも会計の本らしく、
画家を経済的に支えるパトロンの変化から、
絵のテーマや流通方法なんかも解説。

例えば、教会や王族がパトロンだった時代は
サイズも大きな宗教画が中心で、
「こんなの描いて」という注文を受けて描く受注生産。

それが裕福な市民たちもパトロンになり
自宅に飾る絵が求められるようになると、
風景画や静物画などが増え、
売れそうな絵を見込生産する風潮が生まれてきました。

「自分がつくりたいもの」から
「市場が望むもの」へ。
めっちゃ、ビジネスッ!!

遠かった絵画の世界が、
ぐっと身近に感じられます。




中身も語りかけるような口調で書かれていて、
まるで予備校のおもしろ授業を聞いてるかのようです!

興味ある方、ぜひぜひぜひー!
超おすすめの一冊です。
(興奮しすぎた…ゼェゼェ…)

▼この本を読んでから、
山田五郎さんの本を合わせて読むとやっと読める。
IMG_6202D




▼ブログ記事の更新通知はココです
LINE読者登録イラスト白文字2

書籍好評発売中です

楽天はこちら

うちのヒフミヨ! 兄たちは妹びより [ MOTOKO ]